こんにちは、マリアです。
今回紹介したい本は、
「あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問」(ひすいこうたろう)
本書では、「あした死ぬとしたら、あなたは何をするか」というテーマで、「死」と向き合いながら、
- どうやって本当の自分を見つけるか
- 今日1日をどう過ごしていくか
が理解できるようになる本になっています。
たった一度きりの人生、あなたは今日という日をどう生きるのか?
あなたはたった今死にました。
本書では、まずはじめに、あなたが死ぬところから始まります。
90歳以上のご老人に聞いたアンケートの結果では、
「90年の人生を振り返って唯一後悔している事はなんですか」
これに対して、なんと、90%以上の人が同じ答えでした。
それは…
「もっと冒険しておけばよかった」
こう答えたそう。
私たちは、無意識のうちに「自分だけは死なない」と思い込んでいます。
生まれた瞬間から100%、死へ向かっているにもかかわらず、なぜか「死ぬのは自分ではなく他人」と考えています。
確かに、交通事故や病気、人が最期を迎える瞬間は、実は身の回りにたくさんあります。
けど心のどこかで、自分だけは、明日も明後日もそのまた次も、と当然のように迎えることができる、と生きています。
だからこそ、今「死」に向き合うことで、自分の本当になりたい姿ややりたいことが見つかります。
筆者は、このように言っています。
死は、生を完全燃焼させるための、最高の「スイッチ」にできるんです。
後悔する前に、あなたの人生をやり直してみましょう。
そして、今日を、あなたの人生に対する意識が変わった大切な1日目としていきましょう!
後悔なく生きる
この章では、「桜」の話が出てきます。
あなたは、あと何回「桜」を見れるか知っていますか?
毎年当たり前のように見ているから、計算なんてしたこともないはず。
例えば、90歳まで生きるとして、一年を一カウントとすると、
90-(あなたの年齢)=??歳
今20歳なら、あと70
今30歳なら、あと60
今40歳なら、あと50
どうですか?
意外に少ないと感じませんか?
この記事を読んでいる瞬間も、寿命が縮まっています。
だからこそ、1秒1秒を後悔のないように命がけで生きて、それと同時に「死」というものを忘れてはいけません。
ドリームを生きる
この章では、自分の理想の人生を手に入れるために、考えるべき質問が書かれています。
理想の人生とは、あなたの心がときめいている状態です。
これは、簡単にいうと「心がワクワク」していること。
その理想の人生が見えている人は、ワクワクする方に自然と向かうので、人生はシンプルになります。
自分にとって理想の人生とは何か、と言っても、答えを出すのが難しい人がいます。
そのような方のために、この書籍では、「ミラクル・クエスチョン」というものを取り上げています。
このミラクル・クエスチョンを尋ねる前に、前提があります。
今、実際に考えてみてください。
「ある晩、あなたに奇跡が舞い降りて、あなたの願望がすべて叶えられたとします。あなたは自分の身に奇跡が舞い降りたことに気づかずに家を覚まし、いつものように1日が始まります。」
- 奇跡が起こったことに、あなたはどんなことで気づくでしょう?
- 奇跡が起きたときあなたは、いつもとは違う、どんな行動をとっているでしょう?
- あなたのご家族や仕事仲間たちは、あなたにどんなふうに接してくれるでしょう?
- 奇跡の1日は、普段の1日と比べて、どんなふうに違っていますか?
- 1から4の中で、いまのあなたにムリなくできることはどれですか?
できる限り、映像化できるくらいに、具体的に想像して、言葉で表してください。
些細な違いにまで、注目をすることで、
この2つを押さえることができます。
このミラクル・クエスチョンで「夢を叶えた1日」を明確にし、その中で自分で無理なくできることをやっていきましょう。
実はそれだけで、残りの未来は引き寄せられてきます。
例えば、
- 部屋のレイアウトが異なることを想像したのなら、実際に変えてみる
- よく連んでいる友人が違うのならば、新しい出会いを求めてみる、
などなど。
よく言われる引き寄せの法則というものです。
ハートの声できる
この章では、iPhoneやiPodなどをこの世に作り出した、スティーブ・ジョブズのお話も出てきます。
あの有名なスタンフォード大学のスピーチで、
もし今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていたことをするかという質問に対して、「違う」と言う答えが何日も続くようなら生き方を見直す方が良いと言っていました。
そして、ジョブズは、「心に従わない理由などない」と。
もし、今日あなたの最後の日だったら、今の仕事や人付き合いなどを行うかどうかを、一度向き合い、あなたの本当の心の声を聞いてあげる方が良いでしょう。
そして、「死をかたときも忘れない」ことで、「今、この瞬間を生きる」ということにもっと意識を向けることができます。
また、この「人生は、いま、ここにしかない」という考え方は。日本で受け継がれている禅と同じ発想です。
そうなると、未来に対する漠然な不安はなくなるものです。
書評まとめ「あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 」
「あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 」(ひすいこうたろう)
いかがでしたか?
ここでは、全部で四章ある中の3つのうち、3つの質問に焦点を当ててみました。
個人的に、とてもインパクトがあったのは、柔らかな口語体で語られているにもかかわらず、ドキッとさせてくれるところです。
特に、この言葉が心に刺さりました。
財布を落としたら、人が必死に探すのに。
携帯電話を落としたら、人は必死に探すのに。
自分の本心を忘れても、人は、落としたことにすら気づかない。
ふとした時に、読み返したい本だと思いました。
この本には、全部で27つの質問があり、本の中に自分の考えていることを書くスペースも用意されています。
定期的に、自分の答えを見直すのも面白いと思います。
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございます。
この記事が何かのお役に立てれば、幸いです。