この記事では、マルチタスクが苦手でも効率的な仕事をする方法3選を紹介します。
- 自分にはマルチタスク能力がないから、仕事が効率よくできない…。
- マルチタスクに苦手意識を持っている…。
- 効率よく仕事ができる方法が知りたい!!
このようなお悩みにお答えします。
実は、「マルチタスクが苦手だから、克服するためにがんばるぞ!」と考えてしまうのは、とても危険です。
このように考えてしまうと、私たちの脳に負担をかけてしまいます。
でもこの記事を読んでいる時点で、これからきちんとした方法で効率よく仕事をしたいと考えているということです。
今あなたがマルチタスクを苦手としていても、ここで解説する効率よく仕事をする方法を実践すれば、必ずあなたの仕事スピードは上がり、かつ良い結果を出すことができて一石二鳥です。
丸わかり結論
まず、マルチタスクは脳の作り上できません!
マルチタスクを行おうとすると、脳に過度の刺激を与えている状態になるので、脳に悪影響を与えていることになるんです。
でもその代わり、シングルタスクにすることで仕事がはかどるようになります。
シングルタスクに関する書籍で大人気なのが、『SINGLE TASK 一点集中術―』。
シングルタスクを行う方法は以下の通り。
- タスクを細分化する
- 自分の周りの環境を整える
- フォーカス時間を設ける
記事内で、具体的なやり方を説明しますね!
この記事を通して、詳しくあなたがなぜマルチタスクが苦手なのか、どうしたあらシングルタスクができるようになるのかをお伝えします。
この記事では、以下の4つを元に解説します。
- マルチタスクが苦手な理由
- マルチタスクが起こす影響
- マルチタスクができる人が実際に行っている「タスクスイッチング」
- マルチタスクをせずに仕事の効率を上げる方法
それでは、見ていきましょう!
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マルチタスクが苦手な理由
マルチタスクとは
そもそも、マルチタスクとは、複数の作業を同時に処理する仕事のやり方の一つです。
言葉を分けると、「マルチ」が「複数の」 、「タスク」は仕事などの「作業」のことです。
なので、複数の仕事を同時に行うことを意味します。
マルチタスクが苦手な理由
マルチタスクが苦手な理由は、脳がマルチタスクをできないような作りになっているからです。
脳の作りとしては、1回につき1つのことにしか集中できない作りになっています。
だから、無理に2つも3つもやらせようとすると、悪影響が出るんです。
そう考えると、当然…。
だから、マルチタスクは苦手なままでいいんです!!
ちょっと極端な例を挙げると、、、
- あなたが仕事で使っているパソコンでいくつものアプリやソフトを起動させると、パソコンに内蔵されているファン(冷却用の扇風機のようなもの)が、シュイーーーンって回り出したことはありませんか?
↓↓↓
- これはパンクしそうなパソコン本体を冷却しようとしているんです。(←パソコンが熱々になって壊れるのを防ぐため)
↓↓↓
- そのため、普段は使わなくても良いエネルギーをも消費してパソコンが熱さないようにしています。(←本来アプリやソフトを早く動かすために使えるエネルギーなのに、エネルギーの無駄遣いですね。)
簡単にいうと、私たち人間の頭の中でも同じことが起こっています。
だから、脳は無駄にエネルギーを消費しないように、マルチタスクを苦手なものとしています。
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マルチタスクが引き起こす影響
マルチタスクが引き起こす影響を2つの視点から見ていきます。
- 脳への影響
- 仕事効率への影響
①マルチタスクの脳への影響
これまでの研究により、マルチタスクを行うことで、脳に悪影響を与えていることが解明されています。
神経科学者のDaniel Levitin氏の研究によると、脳内で分泌される神経伝達物質にも影響を及ぼすとわかりました。
詳しくいうと、ストレスホルモンやアドレナリンが増加するため、脳に過度の刺激を与えている状態になっているとのこと。
そのほかにも実は、このような脳に悪影響が及ぶという研究が多く出ています。
例えば、
- 過去の科学誌記事により、記憶力の低下
- イギリスの心理学者Glenn Wilson博士の研究により、問題解決能力(IQ)の低下
脳への影響が出ているのは、これまでの研究では確かです。
②仕事効率への影響
マルチタスクを行うことにより、脳の処理能力が下がるため、仕事の効率が悪くなります。
例えば、、、
- 一つの作業に集中できる場合
→→100%の力をその作業に費やすことが可能。
- 2つ以上に作業が増えた場合
→→分散されるため、それぞれに100%の力を出すことが不可能。
実は昔「ポズナーのマルチタスク曲線」というグラフがあり、作業Aに対して90%集中している時に作業Bは44%の効率が得られる、という説もありました。
でも、現在は否定されています。
このように、集中すべきものが2つ以上になることで、効率が悪くなり生産性が下がります。
よって、仕事でこれを行ってしまうと、効率が悪く余計に仕事が終わらなくなってしまいます。
マルチタスクが得意な人が実際にやっている「タスクスイッチング」
と思いますよね。
でも実はそれ、マルチタスクではなく、「タスクスイッチング」です。
前述した通り、脳が一度に2つ以上のことを行おうとしても同時には行えません。
だから一つの作業が終われば、別の作業を行うために「次はこっちの作業だ!!」と脳内で入れ替わりが発生します。
これが、「タスクスイッチング」というものです。
この入れ替わりが、すぐにできる人ほど負担は減りますが、少なからずロスタイムが発生してしまいます。
このロスタイムがどれだけ短くても、蓄積するものなので、1日で合計するとかなりの時間と脳の無駄遣いをしていることになります。
例えば、、、
A、B、Cの作業を何度か行うために、脳内では、
Aのタスク
↓
切り替える
↓
Bのタスク
↓
切り替える
↓
Cのタスク
↓
切り替える
↓
Bのタスク
↓
切り替える
↓
Cのタスク
↓
切り替える
↓
Aのタスク
…
こんな感じで、ずっと続きます。見て分かる通り、【切り替える】時間が無駄に見えてきますね…
一見、周りからはマルチタスクをしているように見えますが、実際は、タスクを切り替えている「タスクスイッチング」をしているだけです。
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マルチタスク能力を手に入れずに、効率的に仕事をする方法
今すぐマルチタスク能力を手に入れずに、シングルタスクで効率的に仕事をすることが可能です。
具体的なシングルタスクのやり方を3つ紹介します。
- タスクを細分化する
- 自分の周りの環境を整える
- フォーカス時間を設ける
【シングルタスクのやり方①】タスクの細分化・明確化
タスクの細分化・明確化を行うことが大切です。
なぜなら、
- 細分化と明確化を行うことで、無意識のうちに行われているマルチタスクをなくすことができる
- より集中して一つ一つのタスクを行うことが可能になる
ここで、細分化と明確化を掘り下げてみましょう。
まず、細分化というのは、ある一つのタスクをより細かく分けて、単純作業にしていくものです。
例えば、「会社に行く」という行動一つをとっても、
↓
駅まで歩く
↓
電車を待つ
↓
電車に乗る
↓
電車から降りる
↓
駅から会社まで歩く
↓
会社のビルに入る
↓
エレベーターに乗る
↓
オフィスの自分の席まで歩く
一人より異なりますが、このような動作がひとつひとつ分かれています。
これと同じように、仕事上のタスクも細分化をして、シンプルにしてしまいます。
また、明確化も同じように、ひとつひとつのタスクで何をする必要があるのか、どうする必要があるのかなどを考えることが大切です。
例えば、
- 「会議の資料を作る」というタスクであっても、その会議の主旨、内容、開催方法、メンバー、考慮すべきことなどなど、考えることがたくさんあります。
- 作りながら、いろんなアイディアが頭の中をぐるぐる回っていると、無意識のうちに別のことを考えていたり、結局タスクが進まなかったということもあり得ます。
先に細分化・明確化をすることで、本当にやるべきこ・考えるべきことに集中して取り組むことができます。
【シングルタスクのやり方②】自分周りの環境を整える
シングルタスクを行うために、環境を整える必要があります。
なぜなら、一瞬でも周りからの邪魔が入るとリズムは崩れてしまうからです。
例えば、
- 不要なメールの通知設定をオフにする
- 社内のチャットには、「今対応できない」ことを示す
- 話しかけられないようなオーラを出す
- 耳栓をする
- 不要なブラウザのタブを閉じる
- スマホは視界の入らないところに置く
などなど
シングルタスクというと、自分の考慮次第で完結できる問題のように見えますが、そうではありません。
わたしたちは生活をしている中で、外部からの要因で簡単にマルチタスクをしている状態になってしまいます。
だからこそ、意識的に遮断することで、シングルタスクを行うための環境を整えましょう。
【シングルタスクのやり方③】フォーカス時間を作る
タスクの細分化と明確化を行った後に、一つのタスクにフォーカス(集中)できる時間を作りましょう。
なぜなら、一定の時間に一つのことに集中した方が、効率よく仕事が行えるからです。
やることが多い時は特に、時間を区切って仕事をすることが大事です。
そのためには、
- まず何をどのくらいの時間でできるか(作業の目標時間)を整理するために「やることリスト」を作成する
- 締め切りや難易度などを基準に、優先順位を決める
- 実際にその時間内に集中して、やることを完了させる
※やることリストの作り方は、以下の記事をどうぞ。
こんにちは、マリアです。 困っている人 自由に使える時間がないからこそ、効率的に使わないとな... 自分の夢を追いかけるためにもっと時間が欲しいけど、仕事もしてるから... スケジ[…]
このように、時間で一つ一つの仕事・作業を区切ることで、他のことへの集中を切りましょう。
すでにハーバード、スタンフォードなどの有名大学の研究からわかっている、タスクスイッチングやマルチタスクの非生産についての科学的な解説が書かれています。
アメリカの著名な講演家・実業家・ビジネスコンサルタントのブライアン・トレーシーさんも以下のように。
「この方法はあなたの生産性とパフォーマンスを劇的に変える。本書は時間管理と自己管理についてあなたが生涯に読むものの中で最も重要な1冊になるだろう」
ブライアン・トレーシー
またこの本には以下のように、大切な時間をどのように使えばスマートに生きられるのか、ストレスなく仕事ができるのかという点でも丁寧に解説してくれています。
- 「時間の節約」は意味がない
- 最もタスクを変えない人が、最も能率が高い
- 「同時進行」をやめるだけで成果が上がる
この本を読んで実践することで、一つのことに集中して短時間で成果を出すことができるようになります。
貴重な時間をこれ以上無駄に消費しないためにも、早いうちに手に取って読んでみることがおすすめです。
仕事ができる人の仕事習慣についてもまとめているので、気になる方は、仕事ができる人の習慣_10選【憧れのあの人みたいになろう!】を一緒にどうぞ。
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脳の作り上、マルチタスクはできない!だからシングルタスクをやろう!
いかがでしたか?
マルチタスクによって、仕事を効率的に行うことができると思う方もいますが、実は違います。
再度、この記事の要点をまとめると、、、
- 脳はマルチタスクを苦手としている
- マルチタスクをすることで、脳に過度な刺激を送っている。
- マルチタスクとは、タスクスイッチングをしているだけなので、切り替えている時間とそのためにエネルギーを使っている脳が無駄遣いされている。
- シングルタスクで仕事を行う方が効率も良くなるし、より集中できるようになる。
シングルタスクを行うことで、効率よく仕事を片付けることを目指しましょう!
でもシングルタスクといっても、「意識とか行動が続かない気がする…」と感じる方は、こちらをどうぞ。
こんにちは、マリアです。困っている人「決めたことは継続したいけど、できない。」「簡単に継続する方法はあるのか?」 このようなお悩みにお応えします。 今回は、以下の2[…]
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございます。
この記事が何かのお役に立てれば、幸いです。
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