こんにちは、マリアです。
今回は、本から学んだ言葉の力について、お話しします。
本から学んだ言葉の力
この話に至った経緯は、ここ最近で一番興味深い本に出会ったからです。
東野圭吾さんの「悪意」という本。とても印象に残り、心を揺さぶられたので紹介します。
言葉は時に凶器になるとは認知していましたが、「自分でも気づかない無意識のレベルでコントロールされてしまう『言葉の力』」に驚き、より言葉遣いに慎重になれました。
その一言が、あなた/他人をどん底に落とす。
あなたは言葉の威力を考えたことがありますか?
言葉は、私たちが思っている以上に威力があります。
知っての通り、言葉は時に凶器になり、人の印象を180度変えてしまうことも。
ここでは、わかりやすく言葉の力が及ぼす「人間」への影響をお話しを。
言葉の力が及ぼす「人間」への影響
私たちは頭の中で、「人間」を作り上げます。
- 実際にその人物に会ったことがある場合は、その人の仕草や言葉から。
- その人物に会ったことがない場合は、周りの人からの言葉によって。
その中でも「言葉」という材料は、その「人間」を作り出す最大の要因です。
そして、その材料を元に、自分の頭の中で作り出した「人間」を潜在意識に落とし込みます。
これは、無意識の間に行われているので、知らないうちに「〇〇さん=△△」というイメージ・ラベルが固執してしまう。
だから、次にその「人間」を思い浮かべる時は、あなたの混在意識にあるイメージ・ラベルが勝手に影響を及ぼします。
面白いことに、自分の言葉でその「人間」について伝える際も、そのイメージを念頭に置いたまま、その通りになるように、自分でも言葉を選んで話しているんですよね。
その言葉や言葉で語られたエピソードが衝撃的であればあるほど、強いインパクトを与え、知らぬ間にあなたの中でその人の印象を作り上げる。
人間の思い込みってかなり強い力を持っています。
この本に沿ってお話をすると
「あなたのその一言が、あなた自身/他人をどん底に落とすことができる」。
そう考えると、何気なく話している言葉でに、緊張が走ります。
だから、あなたが何気なく発した言葉によって、その「人間(あなた自身も含む)」の印象を左右させることができます。
(たとえ、この本のタイトルのように、悪意があったとしても、そうでなくても。)
「実は、〇〇さんって△△だよね!」
こういう一言が、周り・自分自身の印象に、かなり影響を与えているということを覚えておきたいですね。
逆に、実際に人と初めてお会いしたら、想像していたイメージと違うってことありませんか?
違うとまではいかなくても、違和感があったり。
それは、いろんな言葉によって、全てあなたの混在意識でその人間が作られているからです。
だから、実際に会ってみたら、違和感を感じることもあります。
ただ、書籍の中でも語られていましたが、
”自分なりの印象を修正しようとしない”
引用:『悪意』東野圭吾
わたしたち人間は、自分で作り出した印象を変えようとしない生き物です。
なぜなら、その分パワーや行動が必要だから。
その性質も考えると、意外にも簡単に、人をコントロールすることができます。
ここでは、「言葉の力で人をどん底まで落とす」というネガティブな内容でお話ししましたが、実生活では、イメージを上げるために、言葉を使っていきたいですね!!
(ただ、人間はネガティブな言葉などを使うことで、結構印象に残りやすいので、このような捉え方でお話したという理由もあるのですが…)
***ちなみに***
東野圭吾『悪意』は、9割の人が思い込んでいる、”人間の「印象」”についてを考えさせる本。
今まで発してきた人を印象付ける言葉の一つ一つを振り返るとともに、自分でも気づかない無意識のレベルで、コントロールされてしまう言葉の力に驚くはずです。わたしも同様に、より言葉遣いに慎重になれました。
ミステリー小説好きの方は、ぜひ読んでみることをおすすめします。巧妙な言葉のトリックに騙されること間違いなしです。
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございます。この記事が何かのお役に立てれば、幸いです。